栃泉について

湯村温泉の銘菓とち餅の誕生と栃泉

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湯村温泉は嘉祥元年(848年)慈覚大師(円仁)により開湯されたと言われている古湯です。源泉は「荒湯」と呼ばれ98度の高温泉が毎分470リットルも湧出しています。高熱温泉日本一としても有名です。太古の昔から、“美人の湯”と言われており、還元性とメタケイ酸で老化を遅らせセラミドを整え、やわ肌を作ってくれる温泉として学会などでも発表され注目されています。
兵庫県下でも有馬・城崎と並び三大古湯と言われています。

平家滅亡後、湯村温泉に移り住んだ当店の先祖が、狩りの途中クマが栃の実を食べているところを見て持ち帰り、実に含む豊かな風味と栄養、薬効を損なわない苦味の中和方法を研究、苦心の末に成功し、粥や餅などに入れて食べていました。
その後、先祖が考案した中和方法に、さらに研究・改良を重ね、日本一の湯村温泉の高熱泉も利用して風味豊かな口あたりのよい栃餅をつくり、湯村温泉の名物として大正13年に販売をはじめました。
「総本家 (とち)(せん)」という屋号は創業当初は「栃仙」として看板をあげていました。
栃の実が不老長寿の薬で“仙人”が食したと言われていたこともあり「栃仙」としていましたが、湯村温泉の源泉、荒湯の目の前で店を構え、その恩恵を受けて商いができることを感謝しその後「栃泉」へと漢字を変更しました。

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「栃泉」のとち餅 -自信を持っておすすめできる理由

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「歴史」

とち餅を湯村温泉のおみやげとして初めて売り出したのは『栃泉』でした。
大正13年に創業、90年の歴史があります。
荒湯の目の前ということもあり、当初は温泉に来られたお客様に予約制で販売をしていました。
その頃には栃の実の豊富なこの地域では栃餅は各家庭でも作られるようになっていましたが、当店独自の製法でつくる「栃泉」のとち餅はその美味しさが口コミでひろがり、やがて湯村温泉の銘菓として定着していきました。
現在では湯村温泉の銘菓という枠にとどまらず、美容や健康を気遣われるお客様からお買い求めいただいています。

ポイント2

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「栃の実のあく抜き」

栃の実は、そのままでは食べることができません。では、どうやって苦みのある栃の実を使ってとち餅にするのか…。
とち餅のおいしさを大きく左右させるのが栃の実のあく抜きです。
このあく抜きの工程はとても手間と時間がかかります。栃の実の味と香りをじゅうぶんに味わっていただくために丁寧にあくだけを抜いていきます。
あく抜きの方法は、代々一子相伝の技ですので詳しくはお話はできません。
しかし、このあく抜きがとち餅や栃の実羊羹の味の決め手となっていることは言うまでもありません。

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「こだわりの素材」

栃の実は但馬地方に自生する栃の実を使用しています。
小豆は北海道産、または地元の希少種「但馬大納言」を使用しています。
もち米、もち粉は、国産を使用しています。特に杵つきとち餅は地元契約農家で「天日干し」などこだわったもち米づくりをしています。

栃の実は不老長寿の薬!?“美容”にも効果を発揮!

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栃の実は、昔から一不老長寿の薬一といわれ、多くの効能がある実と言われてきました。
最近はそのことを実証する色々な研究結果が発表されています。栃の実の成分に美白効果や抗肥満作用があるサポニン、ポリフェノールがたくさん含まれており“美容”に効果を発揮します。
サポニンは、血糖値上昇抑制作用などもあり、またポリフェノールには、一般的に動脈硬化や脳梗塞を防ぐ抗酸化作用、ホルモン促進作用が向上すると言われ、栃の実のポリフェノールには抗肥満作用があることが学会で発表されています。
ヨーロッパでは、栃の木はマロニエとしてよく知られ、その実は抗炎症目的の医薬品や美白効果目的の化粧品の原材料として使われています。
このように優れた成分をもつ栃の実でつくる「栃泉」の和菓子は、「不老」とまでは言えないものの若さを保ち、健康にいい和菓子だと言えます。